平成18年に安房郡の7町村が合併したことで誕生した南房総市。
歴史はまだ15年と浅いですが、都心から近く温暖な気候なため、手軽に南国の雰囲気を楽しめる場所として人気の地域です。
自然に恵まれた南房総市は、温暖な気候によって育つびわや、美しい海で捕れた新鮮な海の幸などグルメなものがたくさんあります。
今回は、南房総市の魅力的な返礼品と観光スポットをご紹介します。
南房総市の返礼品には贅沢な海の幸がいっぱい!
新鮮な「天然伊勢えび」をお刺身とお味噌汁で
伊勢海老の漁獲量が全国トップクラスの千葉県。房総半島は漁の解禁が日本一早く、8月の上旬には次々と水揚げされます。
房総半島の伊勢海老は、浅い海域に生息しているため、普通の伊勢海老と比べると甲羅の色が薄黒いのが特徴。近年は「房州えび」と呼ばれ、引き締まったプリプリとした身と濃厚な甘みが人気の高級食材です。
東安房漁業協同組合が提供する伊勢海老は、生きた状態で発送※。到着時も新鮮な状態をキープしています。東安房漁業協同組合の山本さん曰く、おすすめの食べ方は、やっぱりお刺身。身の部分はお刺身で、胴(頭)は味噌汁に入れて海老汁にすれば、贅沢な伊勢海老のフルコースに。
うまみがぎゅっと詰まったプリプリ食感のお刺身と、伊勢海老の濃厚な出汁は新鮮だからこその深い味わいです。
※クール便で発送のため到着時に低温死している可能性もありますが、鮮度に問題はありません。
くじらの町から届く「お刺身用 熟成ひげ鯨の赤身」
南房総市は、関東で唯一沿岸捕鯨基地のある地域で、毎年「くじら」が水揚げされる「くじらの町」。
秘伝のタレに付け込んだ鯨肉を天日に干して作る「くじらのたれ」をはじめ、さまざまなクジラ料理が食べられています。
そのため返礼品には、鯨肉・くじらのたれの老舗「ハクダイ食品」より、お刺身用の熟成ひげ鯨の赤身が出品されています。
熟成されたクジラ肉は、少し凍った状態(ルイベ)でニンニクやショウガなどの薬味を乗せ、お醤油につけていただきます。旨味たっぷりの赤身と薬味は相性抜群。はじめてクジラのお刺身を食べた人は、その美味しさに驚くはず。
ビタミンが豊富に含まれるクジラ肉は、コレステロールや脂肪が少なく、ヘルシーなお肉。普段の食事からちょっとしたお祝いの席にもおすすめの逸品です。
老舗が自信をもってお届けする干物セット
老舗「ハクダイ食品」の干物職人によって、丹精込めて作られた干物が1.5kg入った「アウトレット干物セット 1.5kg(訳あり干物福袋)」。キンメダイやさんま、真あじなど、新鮮な千葉県産の魚ばかりが入っています。
季節で内容が異なるため、時期によってさまざまな旬の魚が楽しめるもの干物セットならでは。訳ありといっても、頭や尾が欠けているくらいで、味には何の影響もないものばかりです。
手間暇かけて丁寧に作った干物は、どれも脂の乗りが良く塩加減も抜群。脂の乗った身は一切しつこさがなく、ふっくらとした食感です。一口食べれば新鮮な魚で作られたことがわかるはず。魚の旨味が引き出された干物は、私たちの食欲を掻き立てる最高のご飯のお供です。
南房総市といえばここ!人気の観光スポットをご紹介
メディアにも取り上げられる人気スポット「原岡桟橋(岡本桟橋)」
原岡海岸のすぐ近くにある原岡桟橋は、現存する数少ない木製桟橋の一つ。ドラマやCMなどロケ地にもなっている、南房総市きっての写真映えスポットです。
空気が澄んでいる日には、富士山を望めることでも人気。夕暮れ時には、海に日が沈む瞬間を拝むことも。
木造の桟橋は、どこかノスタルジックな雰囲気。波の音を聞きながら日頃の喧噪を忘れてリラックスしたり、SNS映えする写真を撮ってみたり。ゆったりとした時間を過ごすにはぴったりの場所です。
びわの魅力が詰まった「道の駅とみうら 枇杷倶楽部」
南房総市は道の駅が8か所もある地域。これは市町村として最も多い数字となっています。そのなかの一つである「道の駅とみうら 枇杷倶楽部」は、国道127号沿いにある道の駅で、道の駅グランプリ2000では最優秀賞を受賞。駅名は富浦町の名産「びわ」にちなんで名づけられました。
店内には特産品やオリジナル商品を取り扱う枇杷倶楽部ショップのほかに、吹き抜けのあるアトリウムやギャラリー、カフェなどが併設。
枇杷倶楽部ショップで販売するオリジナル商品には、「 房州産びわゼリー」や「びわバウムクーヘン」など、房州びわを使用したものが豊富です。皇室にも献上されている富浦のびわの魅力を思う存分堪能できます。
訪れた際には、ぜひ試しておきたいのがテイクアウトコーナーで購入できるびわソフト。
毎朝、自社工場で手作りしている、枇杷倶楽部こだわりの人気メニューです。びわの甘味と、さわやかな香りがクセになるソフトクリーム。ぜひご賞味ください。
カフェレストランのオープンテラスからはさまざまな花を眺めることも。淹れたてのコーヒーやおすすめメニューと一緒に、色鮮やかな花々と爽やかな風を楽しみましょう。
日本酪農発祥の地!「千葉県酪農のさと」
市街から少し離れた場所に位置する「千葉県酪農のさと」。日本酪農発祥の地として知られ、施設内には、酪農資料館や酪農広場、牛舎などがあります。
酪農資料館では、酪農の歴史や乳牛の種類、乳牛の一生及び習性、酪農器具・機械類を展示。普段、私たちが飲んでいる牛乳の歴史などを知ることができます。
併設された牛舎には、白い肌と背中のこぶが特徴的な白牛(ゼブ一種)の姿が。この白牛は八代将軍・徳川吉宗公によって導入され、その乳から白牛酪という乳製品を製造したことが酪農の始まりといわれています。現在は「千葉県酪農のさと」のシンボルとして3頭飼育されており、その愛らしい姿を見ることができます。
寄付金の使い道は?ふるさと納税を始めた経緯
ここからは、南房総市 総務部 企画財政課の副主査 関 隆史さんに寄付金の使い道や、ふるさと納税を始めた経緯を伺っていきます。
ーーふるさと納税をはじめた経緯を教えてください。
南房総市は、漁業、農業の1次産業や水産加工業が盛んです。今も一緒にやっている先輩職員が、この地域産業を活かし盛り上げようと力を入れ始めたのがきっかけです。
南房総市は、まだ誕生して間もない地域なので知名度がまだ高くありません。私もふるさと納税を担当して2年目となりましたが、もっとPRしていき、ふるさと納税をきっかけに南房総市を多くの方に知っていただければと考えています。
ーーふるさと納税を始めたことによって変化したことはありますか。
ふるさと納税をきっかけにオンラインショップを開設した事業者様もいらっしゃいます。今までは道の駅にいらしたお客様にしか販売できていなかった商品が、インターネットを通じて全国の方に届けられるようになったのは、大きな変化だと思います。
ーー寄付金の使い道について教えてください。
南房総市では、寄付金の使い道を「子どもたちの笑顔を育む事業」「自然環境を生かした地域づくり事業」「市民が主役のまちづくり事業」、「市長にお任せ」の4つから選ぶことができます。
最も選択いただいているのは、「子どもたちの笑顔を育む事業」ですね。具体的な取り組みの一つに、子ども医療費助成事業があります。これは0歳~中学3年生であれば、一回300円の自己負担で受診できるというものです。
「子どもたちの笑顔を育む事業」をご選択いただいた場合は、このように子どもたちの元気な笑顔が継続できるような取り組みに充てております。
ーーふるさと納税を検討している方へメッセージをお願いします。
まずは南房総市の返礼品をご覧ください。返礼品には、美味しい食べ物のほかに、シーカヤックや陶芸などを体験する、いわゆる「体験型の返礼品」もあります。
どんな形でもよいので、南房総市の魅力に触れていただき、良い思い出を作っていただければ嬉しいですね。
そして現在、南房総市では、楽天ふるさと納税サイトにて、クラウドファンディングに挑戦しております。
これは、以前から人気だった「花摘み観光」を途絶えさせないために開始したものです。
南房総市は、温暖な気候で冬でも暖かいため、露地花栽培を行える地域。1月から3月には多くの観光客が露地花摘みに訪れていました。
しかし令和元年の台風による被害や、近年の新型のウイルスによる緊急事態宣言等によって、観光客が減少し続けているのが現状です。
「古くから愛されてきた花摘み観光を廃れさせたくない」という想いでクラウドファンディングを行っております。こちらもぜひ応援いただければ嬉しいです。