大川村で叶える安らぎの暮らし:手厚い子育て支援とメリット

少し前まで「日本で最も人口の少ない村」だったことで知られる、高知県の大川村。
※現在は日本で2番目に人口が少ない村(島しょ部を除く)/令和2年国勢調査時点
吉野川の源流域として豊かな自然と清らかな水に恵まれたこの村は、都会の喧騒から離れ、静かで穏やかな暮らしを求める方にぴったりの場所です。
この記事では、大川村での暮らしをサポートする様々な制度や、自然に囲まれた村の魅力について、深く掘り下げてご紹介します。
お話を聞いた方
矢野浩之さん 大川村むらづくり推進課
Content目次
山々に囲まれた自然豊かな大川村
大川村は高知県の最北端にあり、雄大な山々に囲まれ、中央を清流・吉野川が流れる自然豊かな村です。
清らかな水と滝が織りなす大自然

引用:大川村役場HP
大川村の最大の魅力は、吉野川の源流域ならではの美しい水と、静かで自然豊かな環境です。落差100m以上のダイナミックな滝や、透明度の高い清流など、豊かな自然を感じられる場所が多数存在します。
アクティビティを楽しめるスポットもあります。宿泊施設やキャンプ場がある「白滝の里」や、絶景のなかで地元の食材を味わえる「里の茶屋」など、山間地の魅力を楽しみたい方には理想的な環境です。
人と人とのつながりが息づく環境
大川村のもう一つの魅力は、地域に住む人々の温かさと、人と人との強いつながりが息づくコミュニティです。人口が少ないからこそ、住民同士の顔が見える関係が築かれ、お互いを支え合う文化が根付いています。
村のコミュニティは移住者にも開かれています。近年は20代〜30代の移住者も多く、新しい生活を始める方も馴染みやすい、のどかな雰囲気がある村です。
暮らしを力強く支える!大川村の経済的支援制度
大川村では移住者が安心して生活基盤を築けるよう、様々な支援制度を設けています。特に子育て世帯へのサポートが充実しています。
新生活を後押しする移住支援金と出産祝金
大川村への移住を検討する方を対象に、新しい生活のスタートを経済的に後押しする制度があります。
高知県の地方創生移住支援事業を活用
東京圏からの移住者で、県の指定する中小企業に就業した場合などに、移住支援金が支給されます。
- 単身で移住した場合:最大60万円
- 2人以上の世帯で移住した場合:最大100万円
出産祝金支給で子育て世帯を応援
大川村に住所を有し、村内に居住する意志のある保護者に対し、出産祝金が支給されます。
- 出産祝金:第1子・第2子に10万円以内、第3子には20万円以内を支給。
抜群の子育て支援で家計をサポート
大川村は、子どもたちが健やかに成長できる環境を整えるため、経済的な負担を大幅に軽減する手厚い子育て支援を行っています。
医療費・教育費の完全無償化
子育て世帯にとって特に嬉しいのが、以下の費用の無償化です。
- 0歳から満18歳までの医療費無料:子どもの急な病気や怪我でも、医療費の心配なく受診できます。乳幼児(出生日から1歳の誕生日の前日まで)の入院・通院分、幼児(1歳誕生日翌月から6歳到達後最初の3月末日まで)の入院・通院分、そして満18歳年度末までの医療費自己負担分を助成します。
- 保育料無料:昭和50年度から無料保育を実施しており、平成5年度からは6ヶ月~小学校入学前まで無償化されています。
- 保育園および小中学校給食費の無償化:平成28年度から完全無償化されています。給食は村内野菜を中心に地産地消を目指し、子どもたちが生産者の顔が見える、安心安全な食材で育つ食育にも力を入れています。
放課後子ども教室で子どもの居場所を確保
心豊かでたくましい子どもたちの育成を目指して、「大川っ子なかよしルーム(放課後子ども教室)」も実施されています。
大川小中学校に通う1年生から9年生までの児童が対象で、子どもたちが安心・安全に過ごせる居場所を提供しています。
経済的メリットだけじゃない!大川村の暮らしの魅力

引用:大川村役場HP
大川村の魅力は、経済的な支援だけではありません。
村民同士のコミュニティによる見守りや、雄大な自然を肌で感じられる環境は、子育て世帯にとって大きなメリットです。
地域全体で育む子育て環境
大川村では、保育園、小中学校(義務教育学校)がそれぞれ1校ずつあり、村全体で子どもたちを見守り育む環境が整っています。
地産地消にこだわる給食は、「自分たちの野菜で子どもたちを育てている」という村全体の意識があらわれた取り組みです。作った人の顔が見える給食が、子どもたちへの食育の充実や地域コミュニケーションの活性化につながっています。
暮らしに寄り添う交通と医療
人口の少ない村だからこそ、住民の暮らしに寄り添った交通・医療サービスが提供されています。
- 買い物:商店はありませんが、売店と産直市が1つずつあり、基本的な食品や日用品は手に入ります。
- 公共交通:路線バスに加え、予約に応じて運行する「デマンドバス」も利用可能です。これは、人の輸送だけでなく、必要に応じて「物」の配達も同時に行う「貨客混載」事業として展開され、村内での移動や買い物に役立っています。
- 医療環境:村内に診療所が1カ所あります。最寄りの総合病院(早明浦病院)や救急病院(嶺北中央病院)は隣の町にありますが、村の通院バス(無料、条件あり)を利用すれば、公共交通バスでの通院が困難な方も安心して病院に行けます。
村民コミュニティと交流の場
大川村では、移住者が地域に馴染むための多様な交流機会が提供されています。
例えば、社会福祉協議会が毎週開催する「集いの場」は、幅広い世代とつながる入門的な場所。「産業文化祭」や「村民運動会」といった行事も盛んです。
このような場への参加を通じて、地域の人々とコミュニケーションを始めることで、無理なく村の一員として溶け込んでいくことができるでしょう。
大川村が求める「新しい担い手」の姿

引用:大川村公式ウェブサイト
大川村は積極的に移住者を迎え入れていますが、特に「村の未来を共に築いてくれる人」を求めています。
自然を愛し、人との関わりを大切にする若年層
大川村が特に移住してほしいと願うのは、20歳代から40歳代の若年層です。自然豊かな環境での生活を望み、人との関わりを大切にする方を歓迎しています。
村の最大の魅力である「地域に住む人々」と「自然豊かで静かな環境」を愛し、その中で自らも積極的に交流し、村の活気を高めてくれるような方との出会いを期待しています。
地域づくりに参加し、共に未来を築く人々
大川村は、過疎化が進む中で地域おこし協力隊の募集やインターンの実施、お試し滞在住宅の利用促進など、新しい担い手を呼び込むための取り組みを強化しています。
これは、単に住むだけでなく、村の未来を共に創る仲間を望むメッセージでもあります。
村の行事やコミュニティ活動に積極的に参加し、共に大川村を盛り上げていきたいという意欲を持つ方にとって、この村は大きなやりがいと充実感を与えてくれる場所となるでしょう。
よくある質問
Q.移住に関する相談窓口と情報源はどこですか?
大川村むらづくり推進課の窓口で移住に関する相談を受け付けています。また、村のウェブサイト
や移住パンフレットでも詳細な情報が提供されており、移住希望者向けイベントへの出展も行っています。
Q.移住前の不安を解消する「お試し滞在」はありますか?
大川村では「お試し滞在住宅」制度を設けています。1泊2日~最長14日間の滞在を通して、実際に村での生活を体験することで、自分や家族に大川村の暮らしが合うかどうかを見極めることができます。

引用:移住体験(お試し滞在施設を利用)してみませんか?|大川村役場
Q.高齢者や特定属性への支援はありますか?
大川村では、高齢者や通院が困難な方を対象とした支援があります。公共交通バスでの通院が困難な方への無料の「通院バス」の運行や、人や物の輸送を行うコミュニティバス(有料)の運行も行っています。
まとめ
高知県大川村は、清らかな水と豊かな自然に恵まれ、人とのつながりを大切にする温かいコミュニティが息づく村です。
若年層や子育て世代への手厚い経済的支援は特筆すべきもので、出産祝金や18歳までの医療費・保育料・給食費の完全無償化など、子育て世代には手厚い支援が充実しています。
地域全体で支え合う暮らしと、大自然の中でのびのびと過ごせる環境で新しい生活を始めてみませんか?
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