【秋田県男鹿市】移住でかなえる理想の暮らし!気になる「お金」の支援とメリットを徹底解説

全国的にも有名な「ナマハゲ」で知られる秋田県男鹿市は、雄大な日本海と緑豊かな大地が織りなす、景観・風土・食文化など独自の魅力を備えたまちです。
この記事では、男鹿市が提供する「お金」にまつわる具体的な支援策や、移住後の生活について、自治体の担当者として誠実かつ分かりやすく解説します。
お話を聞いた方
伊藤大輔さん 男鹿市総務企画部企画政策課
Content目次
男鹿市ってどんなところ? 自然と文化が息づくまちの魅力
三方を海に開かれた男鹿市は、自然の恵みと「男鹿のナマハゲ」に代表される歴史ある文化が深く根付いたまちです。

引用:移住・定住ポータルサイト「おが住」/男鹿市ホームページ
豊かな自然環境と食の宝庫
男鹿半島は、青い海と緑の山々、そして変化に富んだ美しい自然景観が豊富です。

引用:男鹿市の基本情報
男鹿半島の約1/3が男鹿国定公園に指定され、さらに約7,000万年前からの日本列島や男鹿半島の成り立ちを知ることができる地質遺産が多く残されていることから、隣接する大潟村と一緒に「男鹿半島・大潟ジオパーク」として日本ジオパークにも認定されています。

引用:男鹿市の基本情報
半島の付け根に位置する寒風山は、頂上付近まで車で登ることができ、そこからの大パノラマは必見です。また、遠浅の鵜ノ崎海岸では磯遊びを楽しめ、入道崎から見る日本海に沈む美しい夕日は最高です。
男鹿水族館GAOも人気を集め、ホッキョクグマをはじめとする海の生き物たちと出会える場所です。
また、三方が海に開かれている男鹿では、海の幸も豊富ですが、内陸部では名産の男鹿梨や若美メロン、稲作などの農業も盛んで、山海の豊かな食材が日々の食卓を彩ってくれるでしょう。
伝統行事「男鹿のナマハゲ」が育む地域とのつながり

引用:男鹿市の基本情報
男鹿市を語る上で欠かせないのが、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている伝統行事「男鹿のナマハゲ」です。
市内の多くの町内会で大晦日の晩に行われ、移住者でも住民であれば参加することができます。
ナマハゲ行事を通じて、移住者も地域住民と深く交流し、地域に溶け込むきっかけを掴めるでしょう。
学校教育でもナマハゲ行事についての学習が取り入れられており、男鹿市の学校教育の特徴の一つにもなっています。
移住への第一歩を後押し!男鹿市の経済的支援制度
男鹿市では、移住を検討する段階から実際に移住するまで、様々な経済的支援制度があります。
移住検討段階から受けられるサポート
男鹿市への移住を検討している方には、「移住活動支援補助金」が用意されています。これは、男鹿市への下見や契約などのために訪れる際の交通費の一部を助成する制度です。

- 移住活動支援補助金
- 対象: 男鹿市への移住を検討しており、事前に市へ相談を行った上で、下見や契約などのために男鹿市を訪れる方。
- 支援内容: 交通費の2分の1を助成(最大2.5万円)
住まいに関するサポート
- 移住者住宅取得等支援事業補助金
- 対象: 住民票を移す直前に1年以上男鹿市外に居住していた方。
- 支援内容: 移住に伴う住宅取得(新築、建売や中古購入)の場合や、住宅改修の場合は最大120万円を補助。賃貸物件の契約の場合は最大20万円を補助。
移住後に新築住宅の購入を検討している子育て世帯や若者夫婦世帯にも、手厚い支援があります。
- 子育て世帯等住まいづくり応援補助金
- 対象: 1年以上市内に居住している子育て世帯。
- 支援内容: 住宅を新築する際に100万円を助成。
これらの制度は、新しい住まいを安心して確保するための強力な後押しとなります。
男鹿市が特に力を入れる!子育て世代への経済的メリット
男鹿市は「子育て環境日本一」を目指しており、子育て世帯が安心して、そして笑顔で子育てに取り組めるよう、市独自の充実した支援制度を設けています。

引用:男鹿市の基本情報
日常生活を支援する無償化制度
子育てにかかる日々の費用を軽減するため、男鹿市では複数の無償化制度を導入。
- 保育料無料: 0歳から5歳までのお子さんの保育料が無料となります。
- 中学校まで給食費無料: 保育園、認定こども園、幼稚園、小・中学校の給食費が完全無償化され、日々の食費の負担が軽減されます。
- 高校生まで医療費無料: 高校生までのお子さんの医療費自己負担分を全額助成し、急な病気やケガの際も安心して医療を受けられます。
- 保育施設でのおむつ無料: 0歳から2歳までのお子さんは、保育施設でのおむつが無料となります。
ライフイベントを応援する給付金・助成金
出産や入学といった子育ての節目には、給付金や助成金が支給されます。
- 妊婦さん応援給付金:妊婦1人につき5万円、さらに胎児1人につき7万円を支給。
- お誕生おめでとう祝金:出生児1人につき10万円を支給。
- 入学準備助成金:小学校・中学校・高校への入学時に助成金を支給し、新生活の準備を支援。
- 在宅子育て支援給付金:3歳までの子どもを自宅で育てる世帯に、月額1万5千円を支給。
移住後の生活も安心!多様な経済的メリットとサポート
男鹿市は、移住者の皆様が男鹿での生活にスムーズに溶け込み、長く安心して暮らせるよう、様々な角度から経済的なサポートを提供しています。

引用:男鹿市の基本情報
特定の移住者層への手厚い支援
男鹿市では、東京圏からの移住者や、県外からの移住者に対し、それぞれに応じた支援金制度を設けています。
- 移住支援事業補助金(国・県・市連携事業)
- 対象: 居住要件や就業要件などを満たし、東京圏から移住してきた方。
- 支援内容: 単身の場合60万円、世帯の場合100万円が支給されます。世帯に18歳未満の子どもがいる場合は、子ども一人当たり100万円が加算されます。
- この支援金は、東京圏からの移住を促進する国の施策と連携しています。男鹿市でも要件を満たすことで、大きな金額の支援を受けられる可能性があります。
- 男鹿暮らし移住応援助成金
- 対象: 移住支援事業補助金の対象とならない移住者で、住民票を移す直前に3年以上県外に居住していた方。
- 支援内容: 10万円が支給されます。妊婦または18歳未満の子どもがいる場合は、一人当たり10万円が加算される。
※この助成金は、移住初期に特有の費用負担を軽減することを目的としています。
公共交通機関の利用と奨学金返還支援
男鹿市では、市民が気軽に公共交通機関を利用できるよう、特別な料金体系を設けています。
- 公共バス(路線バス)乗車料の均一化
- 内容: 距離に関わらず、一乗車につき200円に均一化されています。小学生や体の不自由な方などは半額の100円で利用可能です。
- これは高齢者に限らず、全ての市民が安価にバスを利用できるよう工夫された制度です。
- 内容: 距離に関わらず、一乗車につき200円に均一化されています。小学生や体の不自由な方などは半額の100円で利用可能です。
また、若い世代の移住・定住を後押しするため、奨学金返還支援も行っています。
- 奨学金返還支援事業(県・市連携)
- 対象: 対象となる奨学金の貸与を受け、男鹿市に居住しながら返還を行っている方。
- 支援内容: 上限6.7万円/年(県の助成と合わせると最大26.71万円/年)が支援されます。
- この制度は、卒業後の奨学金返還に伴う経済的負担を軽減し、男鹿市への定住を促進することを目的としています。
よくある質問
各種支援制度の具体的な申請方法は?
男鹿市が提供する各種支援制度の具体的な申請方法や必要書類については、各制度を所管する部署にお問い合わせいただくのが最も確実です。
男鹿市では、市独自の移住定住ポータルサイト「おが住(おがじゅう)」を通して、情報の集約と発信を行っています。
また、東京圏にお住まいの方は、秋田県への移住に関する相談を「アキタコアベース(県の施設)」でもできます。オンラインでの移住相談も可能なので、ぜひご活用ください。
移住後の生活費はどのくらいかかる?
男鹿市は豊かな自然に囲まれ、新鮮な海産物や農産物が手に入りやすいため、食費を抑えることができるかもしれません。
交通手段については、路線バスや鉄道は1時間に1本程度の運行であるため、基本的には自家用車が必須となります。
冬は積雪により歩道が通行できなくなる場所も多いため、車の維持費や冬タイヤなどの費用は考慮に入れておくべきでしょう。
買い物は、市内で人口が多い船越エリアに商業施設が集中しており、日常生活に必要なものはそこで揃えられます。
休日に近隣市町村の大型商業施設へ買い物に出かける方も少なくありません。
医療機関については、市役所のある船川エリアに総合病院があり、その他、内科、歯科、整形外科などが点在しています。
ご自身の生活スタイルに合わせて、必要な費用を事前にシミュレーションしてみることをお勧めします。
まとめ:伝統と自然が融合する男鹿市で、豊かな新生活を

引用:男鹿市の基本情報
秋田県男鹿市は、伝統と自然が融合する魅力的な移住先です。特に子育て世帯には、住宅取得から日々の生活、ライフイベントまで、多岐にわたる手厚い経済的支援を用意しています。
移住支援金や奨学金返還支援など、幅広い層へのサポートも充実しており、安心して新生活を始められる環境です。男鹿市であなたらしい豊かな暮らしを見つけてみませんか。
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