【北海道登別市】名湯と雄大な自然に抱かれる暮らしと充実した支援制度を徹底解説

北海道・登別市は、世界的に知られる温泉地と、雄大な自然が調和したまちです。
本記事では、登別市への移住を検討されている方に向けて、移住支援金や子育て世帯への手厚い補助制度など、経済的な支援策についてわかりやすくご紹介します。
お話を聞いた方
服部 将大さん/三上 涼介さん 北海道登別市総務部企画調整グループ
Content目次
豊かな自然と温泉に抱かれるまち、登別市の魅力
登別市は、北海道の南西部に位置し、支笏洞爺国立公園の豊かな自然と多彩な泉質を誇る温泉に恵まれたまちです。
なかでも最大の魅力は、世界的にも知られる「登別温泉」。地獄谷から立ちのぼる湯けむりは圧巻で、多様な泉質が訪れる人々の心と体を癒してくれます。
温泉街のほかにも、市内にはリバートレッキングが楽しめる清流や、子どもたちがのびのびと遊べる広々とした公園など、自然とふれあえる環境が日常に溶け込んでいます。
市街地にはスーパーや商店が充実しており、日々の買い物にも困りません。
また、JRやバスを利用すれば、札幌市や新千歳空港へのアクセスも良好で、自然の豊かさと暮らしやすさを兼ね備えた、バランスの取れた生活環境が整っています。

画像引用:登別市

画像引用:のぼりべつのまち
登別市では、この恵まれた環境の中で子どもたちに育ってほしいという想いから、特に「子育て世代」の移住を歓迎しています。
また、観光をはじめとする様々な分野で、新しい視点や活気をもたらし、一緒にまちを盛り上げてくれる情熱を持った方を歓迎しているとのことです。

画像引用:登別市
東京圏からの移住を後押し!「UIJターン新規就業支援事業」
登別市では、東京圏からの移住者を対象に、就業や起業を支援する移住支援制度を設けています。
特に、子育て世帯への支援を手厚くしているのが大きな特徴で、移住へのハードルを大きく下げてくれます。
- 支給額:
- 単身での移住の場合:60万円
- 2人以上の世帯での移住の場合:100万円
- 子育て加算:
- 18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合、1人につき最大100万円を加算
また、支援金の対象となるには、移住に関する要件のほか、市が定める就業・起業・テレワークなどの要件を満たす必要があります。
- 移住に関する主な要件:
- 転入直前の10年間のうち、通算5年以上、東京23区内に在住または東京圏(条件不利地域を除く)から23区内へ通勤していた方。
- 転入直前に、連続して1年以上、東京23区内に在住または東京圏(条件不利地域を除く)から23区内へ通勤していた方。
- 申請日から5年以上、継続して登別市に居住する意思があること。
※このほかにも詳細な要件があります。詳しくは登別市の移住ポータルサイトでご確認ください。

新婚生活を応援!最大60万円の「結婚新生活支援補助金」
登別市で新しい生活をスタートさせる新婚カップルを応援するため、住宅費用や引越費用の一部を補助する制度も用意されています。
この補助金は、夫婦の合計所得が500万円未満の世帯を対象とし、若い世代の経済的負担を軽減し、登別市での定住を促進することを目的としています。
- 補助金額
- 夫婦ともに婚姻日の年齢が29歳以下の世帯:1世帯あたり60万円
- 上記を除く、夫婦ともに婚姻日の年齢が39歳以下の世帯:1世帯あたり30万円

画像引用:結婚新生活支援補助金について | 登別市
補助の対象となるのは、新生活の基盤となる住まいに関する費用や、引越しにかかる実費です。
- 対象となる費用
- 住居費:住宅の購入費用、賃貸物件の家賃・敷金・礼金・共益費・仲介手数料
- リフォーム費用:住宅の機能向上のために行う修繕、増築、設備更新などの工事費用
- 引越費用:引越業者や運送業者へ支払った実費
「こどもファースト」を掲げる、手厚い子育て支援
登別市は「こどもファースト」をスローガンに掲げ、子育て環境の充実に最優先で取り組んでいます。
経済的な支援はもちろん、多様なライフスタイルに合わせた保育サービスで、子育て世帯を支えます。

画像引用:のぼりべつで子育て
医療費助成の拡大と保育料の負担軽減
子育て期間中に継続的にかかる医療費や保育料は、家計にとって大きな負担です。登別市では、これらの負担を軽減するための取り組みを積極的に進めています。
- 高校生世代まで医療費助成を拡大:
- 2023年度から、通院・入院にかかる医療費の助成対象を高校生世代まで拡大し、さらに保護者の所得制限も撤廃しました。これにより、お子さんが安心して医療を受けられる環境が整っています。
- 保育料の負担軽減:
- 2025年4月から、第1子の保育料を平均15%程度引き下げるとともに、多子世帯への軽減措置も拡充します。将来的には第2子の保育料無償化も目指しており、子育て世帯の経済的負担を継続的に軽くしていきます。
多様なニーズに応える新しい保育サービス
保護者の働き方やライフスタイルに関わらず、必要な時に子どもを預けられる環境づくりも進めています。
子どもの健やかな成長と、保護者の心のゆとりを両立させるための支援です。
- 乳児等通園支援事業(こども誰でも通園制度):
- 保護者の就労要件などを問わず、誰でも時間単位で保育サービスを利用できる制度です。少しリフレッシュしたい時や、急な用事ができた時など、気軽に子どもを預けることができます。
- 一時預かり事業の利用者負担軽減:
- 待機児童となった3歳未満のお子さんについては、一時預かりにかかる費用も認可保育所と同等の水準となるよう支援を行い、保育サービスを利用するすべての子育て世帯の負担軽減を図っています。
▼もみの木こども園

画像提供:登別市
世代を問わず、全ての市民に寄り添う暮らしのサポート
登別市の支援は、移住者や子育て世帯だけを対象としたものではありません。
高齢の方や障がいのある方も含め、全ての市民が安心して快適な生活を送れるよう、きめ細かなサポート体制を整えています。
高齢者の一人暮らしなどを支える見守りサービス
一人暮らしの高齢者の方などが、日々の生活の中で感じる不安を少しでも和らげるため、市では緊急通報機器の貸与を行っています。
急病などの緊急時にボタン一つで通報できるだけでなく、定期的な安否確認や駆けつけサービスも提供しており、離れて暮らすご家族にとっても心強い制度です。

画像引用:のぼりべつのまち
障がいのある方の社会参加と日常生活を支援
障がいのある方の社会参加を促し、経済的負担を軽減するための支援も行っています。
例えば、自家用車を所有する障がいのある方を対象に自動車燃料費の税相当分を助成する制度や、外出を支える福祉タクシーの利用券交付などがあります。
そのほか、日常生活に欠かせない指定ごみ袋の交付など、暮らしに密着した支援も実施しています。
よくある質問
Q.地域に馴染むためのきっかけはありますか?
登別市には、市民活動の拠点となる「市民活動センター(のぼりん)」があり、文化講座などを通じて新たな趣味や交友を広げる機会が豊富にあります。
▼市民活動センターのぼりん

画像提供:登別市
また、登別温泉の「地獄まつり」をはじめ、市内各地で地域住民が主体となったお祭りが開催されており、こうしたイベントへの参加が地域に溶け込む第一歩となるでしょう。

画像提供:登別市
Q.日常生活の利便性はどうですか?
市内にはスーパーやコンビニが充実しており、日常の買い物に困ることはありません。また、地元の新鮮な魚介類や農産物が手に入る市場もあり、食の楽しみも豊かです。
移動は自家用車が中心ですが、JRやバスが市内の主要スポットや札幌・新千歳空港を結んでおり、車がなくても生活できます。
さらに、医療機関も各地域に整っており、安心して暮らせる環境です。
Q.移住に関する相談はどこでできますか?
登別市では、移住に関する相談を一元的に受け付ける「移住ワンストップ窓口」を市役所内に設置しています。
移住ポータルサイトでの情報発信のほか、東京や大阪で開催される移住相談会にも積極的に出展していますので、お気軽にご相談ください。
まとめ:登別市で、あなたらしい豊かな人生を
登別市では、幅広い世代が安心して暮らせるまちを目指し、移住者一人ひとりに寄り添った支援を行っています。
自然と温泉に包まれたこのまちで、新しい暮らしを始めてみませんか。
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