【福島県喜多方市】ラーメンだけじゃない!魅力と手厚い移住サポートを徹底解説

「喜多方」と聞いて、多くの方がまず思い浮かべるのは、日本三大ラーメンのひとつとして知られる「喜多方ラーメン」ではないでしょうか。
もちろん、喜多方の魅力はそれだけにとどまりません。
歴史を感じる蔵座敷や、四季折々に表情を変える美しい田園風景、そして人の温かさにあふれた、心地よい暮らしが息づいています。
そんな喜多方市での新たな生活を考えている方に向けて、この記事では、移住を後押ししてくれる経済的な支援制度について詳しくご紹介します。
お話を聞いた方
渡部 裕樹さん 喜多方市 地域振興課
Content目次
喜多方市が移住者に選ばれる理由
喜多方市は福島県会津盆地北部にあり、四季の彩りがはっきり感じられるまちです。
春は約3kmの「日中線しだれ桜並木」、夏は250万本のヒマワリ、秋は紅葉、冬は雪景色と、年間を通じて美しい風景が楽しめます。
また、米や旬の野菜・果物、名水で仕込む日本酒や味噌など、豊かな自然が食も支えています。
美しい景色と季節の恵みが、日常に溶け込んだ暮らしが魅力です。

画像引用:日中線しだれ桜並木 - ふくしまの旅
移住された方からは、都市部から移り住んだことで、開けた視界や澄んだ空気、そしてゆったりと流れる時間の中で、心穏やかに日々を過ごせているという声も寄せられています。
盆地特有の夏の暑さや、冬の雪深い暮らしには、それなりの備えが必要ですが、そうした環境を含めてもなお、このまちにはそれを上回るだけの魅力が確かにあります。
都会の喧騒から少し距離を置き、自分らしい時間を取り戻したいと考えている方にとって、喜多方市はきっと理想の暮らしを見つけられる場所のひとつとなるでしょう。
移住者マイホームの夢を応援!住宅支援
喜多方市では、市外から移住し、住宅を取得される方々を対象とした手厚い補助制度を用意しています。
新築・中古いずれの住宅購入にも対応しており、会津地域外から喜多方市へ移住し、自らの居住を目的として住宅を新築または購入された方に対し、その費用の一部を補助します。
補助額は、移住される方の年齢や移住元の地域に応じて細かく設定されており、特に子育て世代や県外からの移住者への支援が充実しています。
補助金を受け取るための条件と補助額:
主な条件は、基準日(住宅の所有権保存(新築)/移転(中古)登記日)の10年前から喜多方市を含む会津13市町村内に住民登録がないことです。
【移住者住宅取得支援事業補助金額】
住宅の種類 | 申請者の条件 | 補助額 |
---|---|---|
新築 | 40歳未満・県外からの移住 | 180万円 |
40歳未満・県内からの移住 | 100万円 | |
40歳以上・県外からの移住 | 100万円 | |
40歳以上・県内からの移住 | 50万円 | |
中古 | 県外からの移住 | 40万円 |
県内からの移住 | 20万円 |
※補助率は、土地代を除く住宅取得額に対して、新築は5分の1以内、中古は2分の1以内です。
※詳細な要件や申請手続きについては、必ず市の担当窓口へご確認ください。
また、空き家バンクの登録物件を改修して定住する場合に、改修費用への補助制度もあります。
- 転入者:50万円(補助率1/2)
- 市民:25万円(補助率1/2)
東京圏からの移住と「お試し暮らし」のサポート
住宅取得支援のほかにも、移住者の多様なニーズに応えるための支援制度があります。
東京圏からの移住なら「移住支援金」制度
この制度は、国・県と連携し、東京23区に在住または通勤していた方が喜多方市に移住し、特定の要件を満たす場合に支援金を支給します。
就業や起業といった条件がありますが、新しいキャリアを喜多方でスタートさせたい方にとっては大きな助けとなる制度です。
- 支給額:2人以上の世帯で100万円、単身で60万円
※18歳未満の子どもを帯同して移住する場合、子ども1人につき100万円が加算されます。
まずは喜多方を知る「お試し暮らし」サポート
「いきなり移住を決めるのは不安」という方のために、移住を検討するための現地視察にかかる費用を補助しています。
- 交通費補助(県):往復交通費の実費と出発地毎の基準額の低いほう
- 宿泊費補助(市):市内宿泊費について1泊1人当たり2,500円
また、市の職員が市内を案内する「オーダーメイドツアー」を無料で実施しており、ご希望に沿った場所をご案内します。
子育て世代に嬉しい!充実の支援と教育環境
喜多方市は、子育て世代の方々にも選ばれるまちを目指しています。
子どもや子育て家庭をサポートする施設
天候を気にせず、子どもたちが思いっきり体を動かして遊べる場所が「めごぷらざ」です。
東北最大級のネット遊具やクライミングウォール、砂場まで備えたこの施設は、小学生以下の子どもとその保護者が無料で利用できます。
子育てサポートセンターも併設されており、親子の憩いの場、そして子育て世代の交流の場として親しまれています。

画像引用:アイデミきたかた
食と農を学ぶ独自の教育プログラム
喜多方市では、食育に力を入れており、市内すべての小学校で「農業科」の学習を取り入れ、お米や野菜の栽培といった農作業を実体験します。
農業の面白さや大変さを学び、食べ物への感謝の気持ちを育むこの取り組みは、子どもたちの心を豊かにします。
また、学校給食で使うお椀は、地元産の漆を使い、職人が手作りした漆器です。本物に触れる経験を通して、郷土への愛着を育んでいます。

画像引用: 喜多方市公式ホームページ
安心して暮らせる医療・買い物環境
市の中心部にはスーパーやドラッグストア、ホームセンターが複数あり、日常の買い物に困ることはありません。
医療機関も小児科を含めて約20施設が点在しており、子育て中の急な体調不良にも対応できる環境が整っています。
また、会津若松市まで車で約15分と、近隣都市へのアクセスも良好です。

画像引用:移住・定住ガイドブック「きたかたぐらし」
雪国ならではの暮らしを支えるきめ細かなサポート
喜多方市は、冬には雪が降る地域です。
この雪国の暮らしならではの不安や負担を軽減するため、市では住民の生活に寄り添ったきめ細かなサポートを実施しています。

画像引用:喜多方市のご案内
雪深い地での生活になくてはならない「除雪」対策
自力での除雪が困難な世帯を対象に、「除雪作業を支援するための利用券」を交付しています。
対象となるのは、65歳以上の方のみの世帯や、障がいのある方、小学生以下の子どもがいるひとり親世帯などです。
冬の暮らしに欠かせない除雪作業の負担を地域で支え合い、誰もが安心して冬を越せる体制を整えています。
外出をサポートする予約型乗合バス「のるーと喜多方」
「車がないと生活が不便なのでは?」という声にお応えするのが、予約型乗合バス「のるーと喜多方」です。
電話やLINEアプリから予約すれば、乗りたい時間に、行きたい場所へ移動することが可能なので、病院への通院や買い物など、日常生活の足を確保する心強い味方です。
特に75歳以上の方や運転免許を自主返納した方には、利用料金の助成も行っています。

画像引用:喜多方市役所
よくある質問
Q. 移住の相談はどこにすればよいですか?
喜多方市役所 地域振興課内に移住・定住の相談窓口を設けています。
各種支援制度のご案内はもちろん、暮らしに関する様々な質問にお答えします。
また、市の移住定住情報サイトや、公式インスタグラム「きたかたぐらし」でも、日々の暮らしの魅力やイベント情報を発信していますので、ぜひフォローしてみてください。

画像引用:【公式】きたかたぐらし推進室/福島県喜多方市 (@kitakatagurashi)
Q. 地域の人たちと触れ合える機会はありますか?
市では、移住された方と地元の方が交流できるイベントを年に数回開催しています。
野菜の収穫体験や郷土料理作りなどを通して、自然と会話が生まれ、知り合いづくりのきっかけになります。
また、市内では季節ごとに様々なお祭りやイベントが開催されており、楽しみながら地域に溶け込んでいくことができるでしょう。
まとめ:喜多方市で始める、安心と温もりのある暮らし。
福島県喜多方市は、住宅支援をはじめ、子育て・教育・雪国での暮らしをサポートする各種制度が整っています。
また、地域との交流機会や働き口の情報提供など、移住後の生活を多方面から支援します。
暮らしやすさと安心感を兼ね備えた喜多方市で、新たな一歩を踏み出してみませんか。
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