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【北海道上ノ国町】子育て世代に優しい手厚いお金の話

北海道上ノ国町

北海道の南西部に位置し、日本海に面した上ノ国町。約800年前に北海道で最初に和人が定住したと伝わるこのまちは、「和人とアイヌの共生の地」として知られ、豊かな自然と深い歴史が今も息づいています。

この記事では、そんな北海道上ノ国町へのまちの魅力や、移住にまつわるお金の情報を詳しく解説していきます。

池田 茉以さん 上ノ国町役場 総務課企画統計グループ

Content目次

歴史と自然が息づくまち、北海道上ノ国町ってどんなところ?

上ノ国町の魅力は、豊かな自然、深い歴史、そして温かい人々です。

まずは、このまちでの暮らしをご紹介します。

海・山・川に抱かれた彩り豊かな自然環境

上ノ国町の海

画像引用:上ノ国町公式ホームページ

上ノ国町には、海・山・川が揃った雄大な自然環境があります。

まちの中央を流れる天野川のほとりでは、夜空に輝く本物の天の川を眺めることができ、幻想的な時間を過ごせます。

国道228号線沿いにある「道の駅 上ノ国もんじゅ」から望む日本海の景色は、雑誌で「絶景感動部門」の金賞に輝いたほどの美しさです。

夏にはキャンプや川遊び、秋には山菜採り、冬にはスキーやスノーボードと、四季を通じて自然を満喫できるアクティビティが豊富にあります。

また、町内には泉質の異なる2つの温泉があり、町民の憩いの場として親しまれています。

和人とアイヌの共生の地としての深い歴史

上ノ国町の勝山館跡

画像引用:上ノ国町公式ホームページ

上ノ国町は、道内でも特に長い歴史を持つまちです。「和人」と「アイヌ」が共生してきた歴史を持ち、中世の貴重な史跡や文化財が数多く残されています。

史跡上之国館跡や上國寺など、歴史の深さを感じさせるスポットが点在し、まちを散策するだけでも歴史探訪が楽しめます。

歴史や町並みは、先人たちが大切に守り抜いてきた宝物です。子どもたちが地域の歴史を学び、郷土への愛着を育むことができるのも、このまちならではの魅力と言えるでしょう。

移住者を温かく迎えるコミュニティ

実際に移住した方々からは、「近所の方々が『よく来たね』と温かく歓迎してくれた」「困ったとき、周りの優しさにたくさん助けられた」といった声が多く聞かれます。

お互いを気遣い、助け合う文化が根付いているため、新しい環境にも安心して溶け込めるでしょう。

特に町内会ごとの交流会や、夏に開催される「天の川まつり」などのイベントは、地域住民と交流を深める絶好の機会です。

こうしたコミュニティの温かさが、移住後の生活をより豊かなものにしてくれます。

【子育て世代必見】トップクラスの手厚さ!未来を育む子育て支援

上ノ国町の子育て

画像引用:上ノ国町公式ホームページ

上ノ国町は町独自の施策として、特に子育て支援に力を注いでいます。

生まれる前から高校卒業まで続く、切れ目のない経済的支援

上ノ国町では、妊娠期から子どもが高校を卒業するまで、長期間にわたって手厚い経済的サポートを受けられます。

一例を挙げると、以下のような費用が無料または手厚く助成されます。

  • 妊婦支援給付金・出産祝金
    • 母子手帳交付時に5万円、さらに胎児1人につき5万円を給付
    • 子どもが生まれた際には、1人につき50万円の出生祝金を支給
  • 医療費
    • 18歳以下の医療費自己負担分を全額助成(町外の病院でも還付可能)
  • 保育料・副食費
    • 町内保育所の保育料・副食費が無料
  • 学校給食費
    • 町内の小・中学校の給食費が無料
  • 学童保育料
    • 放課後児童クラブの利用料が無料
  • 予防接種費用
    • インフルエンザ予防接種費用(生後6か月から18歳まで)を全額助成

発達支援から高校生の夢まで、学びの機会を全力応援

経済的な支援は、日常の費用だけにとどまりません。

発達に遅れや障がいを持つ児童が利用する「子ども発達支援センター」の利用料も無料としており、一人ひとりの成長をきめ細かくサポートする体制が整っています。

さらに、上ノ国高校の生徒に対しては、通学費の助成、海外研修費用の助成、ブリティッシュヒルズ英語研修費の助成、学習教材「スタディサプリ」年間利用料の全額助成、各種資格検定料の助成など、夢を追いかける生徒たちを力強く後押しする独自の支援策が豊富に用意されています。

移住後の暮らしを支える、その他の経済サポート

子育て支援以外にも、様々な支援制度が整っています。

町民の健康をサポートする各種助成制度

上ノ国町では、65歳以上の方を対象としたインフルエンザ予防接種の費用助成や、50歳以上を対象とした帯状疱疹予防接種の費用全額助成などがあります。

また、20歳から74歳までの町民を対象に、脳ドック検診の費用を一部助成する制度もあり、病気の早期発見と健康維持を町が一体となってサポートしています。

シニア世代や町民みんなに嬉しい暮らしの支援

高齢者や障がいのある方が町内の温泉施設を100円で利用できる減額券の発行のほか、独居老人世帯への除雪サービスなど、きめ細かい福祉サービスがあるのも上ノ国町の魅力です。

また、特筆すべきは「カミ優待制度」です。これは町民であれば誰でも、申請すると特定のバス路線区間を100円で利用できる制度で、日々のちょっとしたお出かけや通院などの足として、多くの方に活用されています。

上ノ国町の暮らしと、その未来

ここでは、上ノ国町での暮らしのリアルな情報と、これからのまちづくりについてお伝えします。

買い物・医療・交通事情

町内にはスーパーやコンビニ、道の駅があり、日常的な買い物に不便はありません。

ただし、大型のショッピングモールなどはないため、函館市(車で約1時間40分)まで足を運ぶ方が多いようです。

医療機関は町内に診療所が2件ありますが、専門的な治療が必要な場合は隣町の江差町や函館市の総合病院を利用することになります。

また、鉄道が通っておらず、路線バスの本数も限られているため、日常生活には自動車が不可欠です。

一方で、2025年10月からはAIを活用したデマンドバス「カミGO!」の運行が開始しました。自宅から目的地までの送迎が可能となり、町内の移動がより便利になることが期待されます。

住まいと仕事、これからの移住支援

上ノ国町の空き家バンク

画像引用:上ノ国町公式ホームページ

現在、町では空き家の利活用に力を入れており、専門家と協力しながら移住希望者の住まいの選択肢を増やす取り組みを進めています。

また、国の制度を活用したUIJターンの移住支援金の支給もしており、移住者へのサポートはさらに強化されていく見込みです。

町の暮らしをより具体的にイメージできるよう、海側と山側に1棟ずつある「移住体験施設」に加え、町の中心部にも新たな施設を設ける構想もあります。

移住を検討する方にとって、心強い動きが加速しています。

よくある質問

Q. 移住に関する相談はどこにすればよいですか?

移住に関するご相談は、上ノ国町役場の総務課企画統計グループが窓口となっています。

電話での相談も可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。町のホームページにも情報が掲載されています。



Q. どのような仕事がありますか?

これまで上ノ国町では、農業・漁業・林業などの「第一次産業」が地域を支えてきました。

しかし近年、風力発電やデマンド交通・空き家活用などの新しい事業が動き始め、GX(グリーントランスフォーメーション)を軸とした多様な働き方が広がりつつあります。

地域おこし協力隊の募集も行っていますので、ハローワークの情報や町のホームページなどを参考にしながら、ご自身のスキルや経験に合った仕事を探してみてください。

まとめ

上ノ国町には子育て世代に特に手厚い経済サポートが充実しています。医療費や給食費などが無料で、暮らしの負担を大きく軽減できるのが魅力です。

そして、天の川が流れる空や日本海の絶景、温かい人々に囲まれた豊かな暮らしなど、お金だけでは測れない魅力もたくさんあります。

上ノ国町への移住をお考えの方はぜひ一度、移住相談窓口へお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

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