鳥取県智頭町への移住|手厚い支援でかなえる、森に囲まれた豊かな暮らし

鳥取県の南東部に位置し、町の面積の93%を杉の木をはじめとする森林が占める智頭町。
近年、その穏やかな住環境や、都市部へのアクセスの良さから、新しい暮らしを求める人々の注目を集めています。
この記事では、智頭町への移住を具体的に検討されている方へ向けて、住まいや子育てに関する手厚い支援制度を「お金」の視点から、分かりやすく解説します。
お話を聞いた方
寺谷圭祐さん 智頭町役場企画課
Content目次
智頭町が移住者に選ばれる理由
智頭町の魅力は、ただ自然が豊かであるだけではありません。
都市機能へのアクセスの良さや、地域に根付いた文化が、移住者の暮らしに彩りと利便性をもたらしているからです。
仕事と私生活を両立させ、心豊かな時間を過ごせる環境が智頭町にはあります。
町の93%を占める豊かな森との共生

画像引用:智頭町環境協会「森林セラピー体験」
智頭町での暮らしは、森と共にあります。町の代名詞である「智頭杉」が広がる美しい森は、訪れる人々を癒やすだけでなく、住民の生活の一部となっています。
平成22年4月に「森林セラピー基地」として認定されたこの場所では、森を散策したり、自然を活かしたアクティビティに参加したりと、都会では味わえない贅沢な時間を過ごせるでしょう。
実際に移住された方からは、「自然豊かな環境で子育てができて嬉しい」という声が寄せられています。
「田舎」と「都会」のいいとこ取りが叶う立地

画像引用:智頭町役場「アクセスマップ」
智頭町は鳥取市まで車で約40分、大阪府までも約2時間と、主要都市へのアクセスが良好な場所に位置します。
週末には気軽に街へ買い物に出かけることもでき、不便さを感じさせません。
スーパーやドラッグストア、総合病院も町内に揃っており、穏やかな田舎暮らしの魅力と、都市の利便性を両立させることが可能です。
住まいを整えるための手厚い支援
移住を考えた時に、多くの方が最初のハードルとして感じるのが「住まい」の問題です。
智頭町では、新築から賃貸まで、移住者の多様なニーズに応えるため、経済的負担を大幅に軽減する手厚い補助制度を用意しています。
移住者向けの補助金
智頭町で住宅を購入・改修・新築をする方には、以下の住宅支援が用意されています。
- 補助金名:UJIターン住宅支援事業費補助金
- 補助対象経費:住宅の新築、購入、改修に係る費用
- 対象者:智頭町の住民基本台帳に記録されていない者、転入して3年未満の者
- 補助率・補助上限:1/2、100万円
若者・子育て世代向けの補助金
移住者に関わらず、智頭町で新たに住宅を新築したり、町内で住宅を購入したりする方を対象とした補助金です。
若者や子育て世帯には補助額が加算されるなど、特に若い世代の定住を力強く後押ししています。
- 補助金名:定住促進対策事業費補助金
- 補助対象経費:住宅の新築、購入、改修に係る費用
- 対象者:申請者及び同居配偶者が45歳未満の者
- (同居配偶者がいない場合は、18歳未満の扶養親族がいる者)
- 補助率・補助上限:1/2、100万円~200万円(加算要件を満たせば、上限200万円となる)
- 加算要件:18歳未満の扶養親族1名につき10万円加算
- 申請者(配偶者含む)の親や祖父母と同居する場合20万円加算
- 申請者(配偶者含む)の親や祖父母が町内に在住する場合10万円加算
- 土地または住宅を購入し、住宅を新築または改修する場合50万円加算
空き家の活用には「地域の空き家を活用したまちづくり推進事業補助金」
空き家を活用する場合、こちらの補助金が利用できます。
空き家の改修費だけでなく、残された家財道具の撤去費用まで補助対象となる補助金もご用意しています。
古民家を自分好みにリノベーションしたい、といったニーズにも応えます。
- 補助金名:地域の空き家を活用したまちづくり推進事業補助金
- 補助対象経費:空き家の利活用に必要な改修に係る費用
- 対象者:対象建築物を所有、賃貸借、購入しようとする者
- 補助率・補助上限:1/2、90万円
【子育て世帯必見】全国トップクラスの子育て支援
少子高齢化という課題に対し、智頭町は未来への投資として「子育て支援」に並々ならぬ力を注いでいます。
その手厚さは全国でもトップクラスであり、経済的なメリットはもちろん、地域全体で子どもを育むという温かい風土が根付いています。
驚きの保育料・給食費の「完全無償化」
智頭町では、子育て世帯の経済的負担を抜本的に軽減するため、驚きの無償化を実現しています。
- 未就学児: 公立保育園の保育料、給食費、副食費、通園費がすべて無料です。
- 小中学生: 給食費が無料になります。また、スクールバスの運行もあり、通学も安心です。
毎月かかるこれらの費用がゼロになるインパクトは非常に大きく、移住者の方々からも大変喜ばれています。
乳児期から高校生、大学等への進学まで、切れ目のない経済的支援
乳児期から高校、さらには大学等への進学まで、子どもの成長段階に応じた切れ目のない支援が続きます。
- 乳児家庭支援: 生後8週から1歳になるまでの乳児を家庭で育てる世帯に、月額30,000円を支給します。
- 高校生通学費助成: 町外の高校へ通学する生徒に対し、月額3,000円を超えた分の通学費を補助します。
- おせっかい奨学金: 町外の大学等に通う学生が特定の奨学ローンを借りた場合、その利子を補助します。また、条件を満たした場合、元金に対しても支援します。
日々の暮らしと新しい挑戦を応援する制度
智頭町の支援は、住まいや子育てだけに限りません。
住民の日常生活をより快適にし、地域に溶け込むためのユニークな取り組みが、移住後の暮らしをさらに豊かなものにしてくれます。
AIを活用した新しい交通基盤「のりりん」

画像引用:智頭町役場ホームページ
町内には決まった路線を走るバスやタクシーがありませんが、その代わりにAIを活用したオンデマンド型の乗合タクシー「のりりん」が町民の足となっています。
町内各戸に設置しているIP告知端末や電話で簡単に予約でき、町内各所の乗降スポット間を安価に移動することが可能です。
高齢者の方などには利用料の減額もあり、車を持たない暮らしの心強い味方となるでしょう。
地域にスムーズに溶け込むための「おせっかい」
新しい土地での人間関係に不安を感じる方もいるかもしれません。
智頭町では、移住者が地域に馴染めるように、自治会などが歓迎会を開く際の費用の一部を補助する制度があります。
こうした「おせっかい」とも言える温かい支援が、移住者と地域住民との間の円滑なコミュニケーションを後押ししています。
よくある質問
移住を検討されている方から、よくいただくご質問にお答えします。
Q. どのような人たちが移住してきてほしいですか?
特に子育て世代の方々に、ぜひお越しいただきたいと考えています。
智頭町では現在、年間に出生する子どもの数が10人程度と、深刻な状況にあります。子どもたちの元気な声は、町の未来そのものです。
ご紹介した手厚い支援制度を活用し、この豊かな自然環境の中で、のびのびと子育てをしていただければと願っています。
Q. 移住に関する相談窓口はありますか?
智頭町では、移住情報サイト「ちづ暮らし」を運営しており、住まいや仕事、暮らしに関する様々な情報を発信しています。
また、サイト内のお問い合わせフォームや電話、SNSを通じた移住相談も随時受け付けておりますので、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
HP:https://www1.town.chizu.tottori.jp/
SMOUT:https://smout.jp/areas/1450
Instagram:https://www.instagram.com/chizukikaku/
まとめ
鳥取県智頭町は、豊かな自然環境に加え、全国トップクラスの手厚い支援制度が大きな魅力です。
住宅補助や、保育料・給食費の完全無償化といった制度は、移住者、特に子育て世帯の経済的負担を大幅に軽減します。
森に囲まれた穏やかな環境で、安心して新しい暮らしを始められる町といえるでしょう。
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