熊本県菊池市への移住で最大70万円!まちの魅力と支援制度を解説

熊本県菊池市は豊かな水と緑に恵まれ、都市部へのアクセスも良好なまちです。
この記事では、菊池市への移住を検討している方に向けて、住宅購入や暮らしに役立つお金の支援制度を、市の魅力とともに詳しくご紹介します。
お話を聞いた方
吉澤 利能さん 菊池市地域振興課集落・定住支援室
Content目次
豊かな自然と都市の利便性が共存するまち
菊池市は熊本県の北東部に位置し、阿蘇の外輪山から流れる清らかな水と、広大な大地に育まれた自然豊かな町です。

画像引用:菊池めぐり
最大の魅力は、なんといってもその雄大な自然です。「日本名水百選」にも選ばれた菊池渓谷は、夏は涼を求める人々で賑わい、秋には美しい紅葉が訪れる人の目を楽しませます。
市内には菊池川や合志川が流れ、川沿いの散策も市民の憩いの時間となっています。
一方で、日々の暮らしの利便性も確保されています。市街地にはスーパーや病院、飲食店がそろい、少し足を延ばせば大型ショッピングセンターもあります。
阿蘇くまもと空港まで車で約30分、熊本市街地へも1時間以内と、都市部へのアクセスも良好です。
自然の中でのびのびと暮らしながら、都市の利便性も享受できる、理想的な環境がここにあります。
菊池市が特に歓迎するのは「子育て世代」
菊池市では、未来を担う子どもたちが健やかに成長できる環境づくりに力を入れています。
そのため、これから子育てを始める方、今まさに子育て真っ最中の方々に向けた支援制度が充実しています。
【最大70万円】子育て世帯の住宅取得を応援する補助金

画像引用:菊池市公式ウェブサイト/移住・定支援制度
菊池市では、特に子育て世帯が市内で住宅を取得し、新しい生活をスムーズにスタートできるよう、手厚い補助金制度を用意しています。
「子育て世帯移住支援事業補助金」制度は、市外から未就学の子どもを連れて菊池市へ移住し、新たに住宅を新築または購入された世帯を対象としたものです。
- 補助金額
- 未就学児1人の世帯:30万円
- 未就学児2人以上の世帯:40万円
- 対象となる方(主な要件)
- 未就学児と共に、市外から菊池市へ転入した保護者の方
- 転入日の前日まで、連続して1年以上市外に住んでいた方
- ご自身またはご家族が、転入日の前後1年以内に住宅を新築または購入していること
- 補助金の交付を受けた後、5年以上菊池市に定住する意思があること
※このほかにも詳細な要件がありますので、詳しくは菊池市の公式ウェブサイトをご確認ください。
さらに、菊池市の中でも、特に「旭志地域」への移住を促進するため、この地域に住宅を新築・購入した世帯には、上記の補助金に加えてさらに30万円が加算されます。
豊かな自然が広がる旭志地域で、より手厚いサポートを受けながら新生活を始めることができます。
空き家バンクの利用で受けられる奨励金制度

画像引用:菊池市公式ウェブサイト/空き家バンク
「新築や中古住宅の購入だけでなく、空き家をリフォームして自分たちらしい暮らしを実現したい」という方向けの支援もあります。
市の「空き家バンク制度」を活用することで、お得な奨励金を受け取ることができます。
現金と商品券で新生活を応援
この奨励金は、菊池市が運営する空き家バンクを通じて市内の空き家や空き地を購入し、移住された方が対象です。新しい家具や家電の購入、引越しの費用など、何かと物入りな新生活のスタートに役立てることができます。
- 奨励金の内容
- 現金15万円
- 菊池市内で使える共通商品券5万円分
- 対象となる方
- 菊池市の空き家バンク制度に登録された物件を購入し、移住・定住する方
改修費用の一部を補助する制度も
空き家バンクで購入した物件を改修(リフォーム)する場合には、その費用の一部を補助する「定住促進空き家改修補助金」も利用できます。自分たちのライフスタイルに合わせた快適な住まいづくりを、市の制度が後押しします。
- 補助率:補助対象経費の3分の2
- 上限額:30万円
子育て世帯に手厚い!暮らしを支える支援策
住宅支援だけでなく、日々の暮らしを支える様々な支援制度もあり、安心して子どもを産み、育てられる環境が充実しています。
18歳まで医療費が無料に
子どもの急な病気やケガは、保護者にとって心配の種です。菊池市では、子どもたちが安心して医療を受けられるよう、医療費の助成制度を設けています。
- 菊池市子ども医療費助成制度
- 市内にお住まいの0歳から18歳に達する年度末までの子どもを対象に、保険診療にかかる医療費の自己負担分を全額助成します。
子育ての不安に寄り添うサポート体制
初めての育児や、慣れない土地での子育てには不安がつきものですが、菊池市には、気軽に相談できる窓口や、いざという時に頼れるサービスが整っています。
- 育児相談・栄養相談:専門のスタッフが、育児に関する悩みや離乳食などの栄養に関する相談に無料で応じます。
- 子育てサポートセンター事業:地域の中で子育ての助け合いを支援します。
- 病児・病後児保育事業:子どもが病気の時に、保護者に代わって一時的に預かるサービスです。仕事などでどうしても休めない時に心強い味方となります。
豊かな自然とイベントが彩る菊池の暮らし
菊池市での暮らしの魅力は、手厚い支援制度だけではありません。雄大な自然を満喫する日常や、地域の人々と触れ合う温かいコミュニティも、かけがえのない財産となるでしょう。
菊池渓谷や公園で、のびのびと過ごす休日
市内には、日本の名水百選にも選ばれた「菊池渓谷」があり、夏は避暑地として、秋は紅葉の名所として親しまれています。
渓谷から少し下った場所にある千畳河原では、夏になると子どもたちが水遊びに興じる姿が見られます。
そのほかにも孔子公園や鴨川河畔公園といった大きな公園も整備されており、子どもたちがのびのびと遊べる場所には事欠きません。
市内を流れる菊池川や合志川のほとりを散歩するのも、心安らぐおすすめの過ごし方です。
季節のまつりが育む、地域との一体感

画像引用:菊池めぐり
菊池市では、「白龍まつり」や「さくらまつり」など、季節ごとに地域を挙げてのイベントが開催されます。
これらの祭りの中で行われるマラソン大会などは、移住された方にとっても、体を動かしながら地域や人々の雰囲気を知る機会にもなります。
イベントへの参加を通じて、自然と地域コミュニティに溶け込んでいくことができます。
よくある質問
Q.移住について、どこに相談すればよいですか?
菊池市では、移住に関する専門の相談窓口を設けています。ウェブサイトでの情報収集とあわせて、ぜひご活用ください。
- 相談窓口
- 菊池市役所 地域振興課 集落・定住支援室
- 情報収集
- 菊池市公式ウェブサイトや、移住情報サイトで支援制度や地域の情報を確認できます。
Q.移住後の生活を体験することはできますか?
はい、できます。菊池市では、移住を本格的に検討している方のために「きくち暮らしお試し住宅」を用意しています。
実際に菊池市で生活してみることで、気候や風土、日常の利便性などを肌で感じることができます。
- きくち暮らしお試し住宅
- 使用料:1日あたり1,120円(税込)
- 利用期間:最大30日間
- 家具や家電など、生活に必要な備品は一通りそろっています。

画像引用:菊池市公式ウェブサイト/お試し住宅
Q.高齢者向けの支援にはどのようなものがありますか?
菊池市では子育て世帯だけでなく、高齢者の方々が安心して暮らすための支援も行っています。
例えば、ご自身での食事の準備が難しい方を対象に、栄養バランスの取れた昼食をご自宅へお届けする「配食見守りネットワーク事業」があります。
単に食事をお届けするだけでなく、安否確認も兼ねており、1食300円で利用できます。
Q.教育環境にはどのような特徴がありますか?
菊池市では、子どもたちの学力向上や将来の可能性を広げるため、独自の教育支援にも力を入れています。
グローバルな視野を育む一環として実用英語技能検定(英検)の受験料を補助する制度や、学習意欲を支える市運営の公営塾を設置しています。
さらに、豊かな自然を活かして次世代リーダーを育てる「森の学校・きくち事業」など、学業にとどまらないユニークな取り組みで、子どもたちの多様な成長を応援しています。
まとめ
熊本県菊池市は、未来を担う子育て世帯の移住支援が充実しています。
未就学児のいる世帯には最大70万円の住宅取得補助金、さらに18歳までの医療費無料化など、経済的負担を軽減する手厚い支援が魅力です。
豊かな自然環境と都市部へのアクセスの良さを両立した菊池市で、新生活を始めませんか。
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