宮城県南三陸町でかなえる!未来に寄り添うあたたかな暮らしガイド

宮城県の北東部に位置し、美しいリアス海岸が育む豊かな海の幸に恵まれた南三陸町。
東日本大震災からの復興を経て、南三陸町は持続可能な地域社会の実現に向けて、次のステージへと歩みを進めています。
その一環として、地域の未来を担う移住者の受け入れにも力を入れており、さまざまな支援制度を整備してきました。
本記事では、移住希望者に対する支援の中でも、特に金銭的なサポートに焦点を当て、制度の内容や特徴をわかりやすく紹介していきます。
お話を聞いた方
亀山さん 南三陸町企画課
Content目次
自然とともに「未来」を築く町
南三陸町は、ラムサール条約に登録された志津川湾をはじめ、海・山・川がつながる豊かな自然に恵まれた町です。
山の栄養は川を通じて海へと流れ込み、豊かな漁場を育ててきました。そのおかげで、新鮮な海の幸が一年中食卓を彩ります。
町を囲む風景は四季折々に変化し、春の山桜、秋の紅葉、冬の雪景色などが日常を彩り、訪れる人には心に残る景色、暮らす人には当たり前の風景。
自然と共にある暮らしこそが、「南三陸らしさ」です。

画像引用:志津川地区 | 観光スポット分類 | 南三陸観光ポータルサイト
町の中心には「南三陸町震災復興祈念公園」があり、震災の記憶と教訓を未来へと伝え続けています。この公園は、単に過去を忘れないための場所ではありません。
町民が集い、交流する場であると同時に、防災・減災の意識を高める学びの場としても機能しており、町の未来を創造する中心的な役割を担っています。
この経験こそが、南三陸町の揺るぎないアイデンティティといえるでしょう。

画像引用:南三陸町震災復興祈念公園
新生活を支える「住まい」支援
移住後の生活基盤を整えるうえで、最も重要となるのが「住まい」です。
南三陸町では、移住者が安心して新生活を始められるよう、住宅の購入や賃貸に伴う経済的負担を軽減する支援制度を設けています。
住宅購入を後押しする支援制度
町外からの移住及び町民の方の定住を促進し、地域の活性化を図ることを目的として、新たに「南三陸町定住マイホーム取得促進事業費補助金」を創設しました。
人生の大きな決断である住宅購入を、町が力強く後押しする制度です。
南三陸町定住マイホーム取得促進事業費補助金:
- 対象者:
- 補助金確定日から5年以上町内に住む意思がある。
- 前年度の市区町村税を滞納していない。
- 旧「若者定住マイホーム取得促進事業」の補助を受けていない。
- 補助額:
- 移住者:対象経費の1/10(上限80万円)
- 町内者:対象経費の1/10(上限30万円)
- 加算額:
- 中学生以下の同居の子ども1人につき: 10万円
- 転入者(申請者が町外から転入して1年未満): 10万円
- 町内事業者による施工(新築・増改築の場合): 10万円
賃貸も心強い!支援制度
「まずは賃貸で暮らしてみたい」と考える方のために、家賃の一部を補助する制度も用意されています。
特に若い世代の経済的負担を軽減することで、移住へのハードルを下げ、新しい挑戦を応援しています。
- 対象者: 申請年度の4月1日時点で40歳未満の方
- 補助額: 月額家賃から住宅手当等を引いた額の2分の1(上限1万円)
- 補助期間: 最大36ヶ月

画像引用:定住促進住宅について - 南三陸町
子育て世帯に安心を届ける経済的サポート
南三陸町では、子どもたちの健やかな成長を地域全体で支えるため、経済的な負担を軽減する手厚いサポートを提供しています。
未来を担う子どもたちが安心して暮らせる環境づくりに、町全体で取り組んでいます。

画像引用:子育て支援センター - 南三陸町
18歳まで続く所得制限なしの医療費助成
南三陸町に住む0歳から18歳(18歳に達する日以降の最初の3月31日まで)の子どもを対象に、医療費の自己負担分を全額助成しています。
入院、通院、調剤のすべてが対象となり、所得制限もありません。
子どもの急な病気やけがの際にも、経済的な心配をすることなく、すぐに医療機関を受診させることができるこの制度は、子育て世帯にとって何よりの安心材料となるでしょう。
保育料軽減と商品券で家計を応援!
医療費だけでなく、日々の保育にかかる費用や、子育てに必要な物品の購入もサポートします。
- 保育料の軽減: 国の基準よりも手厚い、町独自の保育料軽減措置を実施しています。多子世帯やひとり親世帯など、それぞれの家庭の状況に応じて保育料の負担が軽くなります。
- すくすく子育て応援商品券: 第2子以降の子どもが生まれた世帯を対象に、町内の取扱店で利用できる商品券を支給します。
- 第2子: 5万円分
- 第3子以降: 10万円分
これらの支援は、子育て期間中の家計を直接的に支え、経済的な安心感につながります。
移住後の暮らしとコミュニティ
南三陸町では、年間を通じて様々なイベントが開催され、地域住民との交流の機会も豊富です。移住後の生活が具体的にどのようなものになるのか、地域の雰囲気や利便性についてご紹介します。

画像引用:志津川湾周遊クルーズ | 南三陸観光ポータルサイト
志津川地区を中心とした便利な生活環境
日々の買い物や医療については、町の中心である志津川地区に多くの施設が集まっています。
スーパーマーケットや商店、複数の診療科を持つ公立病院などがあり、日常生活に必要な機能は町内で完結させることができます。
季節のイベントと地域との交流
夏には「南三陸町志津川湾夏まつり」が開催されるなど、年間を通じて住民が参加できるイベントが行われます。こうした地域の行事は、移住者が自然に地域へ溶け込み、住民とのつながりを築く絶好の機会です。
地域コミュニティとの関わりの中から、暮らしの豊かさや新たな発見が生まれるかもしれません。

画像引用:南三陸町志津川湾夏まつり2025
よくある質問
Q. どのような方に移住してほしいと考えていますか?
南三陸町では、町の未来を共に創ってくださる意欲ある方を歓迎しています。
特に、地域おこし協力隊のように、町内での活動を通じて地域活性化に貢献してくださる方を重視しています。
南三陸町の産業や文化、コミュニティに積極的に関わり、新しい風を吹き込んでいただける方に、ぜひ参加していただきたいと考えています。
Q. 移住に関する相談はどこでできますか?
南三陸町の移住・定住支援ポータルサイト「南三陸町移住支援センター」が相談窓口となります。
ウェブサイトでは、住まいや仕事、暮らしに関する情報を一元的に発信しており、オンラインでの移住相談も受け付けています。
具体的な制度のことから、現地のリアルな暮らしの様子まで、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。
Q. 支援制度を利用するための条件はありますか?
各支援制度には、年齢や居住年数、同居家族の有無など、対象となる方の要件や申請期間が定められています。
たとえば、定住促進支援金には「10年以上の定住」が条件となっているほか、家賃補助には年齢に関する要件がある場合もあります。
制度のご利用を検討される際は、必ず公式サイトで最新の募集要項をご確認いただくか、移住相談窓口までお問い合わせください。
まとめ:南三陸町で、あなたらしい豊かな人生を
未来に向かって歩みを進める南三陸町は、豊かな自然に囲まれた環境と、移住者への手厚い支援が魅力です。
住宅の購入や家賃に対する補助、18歳までの医療費全額助成など、新たな暮らしや子育てをしっかりと支える制度が整っています。
復興を経て、未来をともに創るまちへ。南三陸町で、新しい生活をはじめてみませんか。
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