熊本県湯前町:まんがと温泉の町で暮らす、移住支援と家計に優しい生活

熊本県湯前町は、豊かな自然と温かい人情が息づく魅力的な場所です。
移住を考える際、気になる「お金」の心配も、町の手厚い支援制度でしっかりサポートしてくれます。
この記事では、湯前町での新しい暮らしを安心して始められるよう、経済的なメリットや暮らしの利便性についてご紹介します。
お話を聞いた方
射場絵美さん 湯前町役場 企画観光課
Content目次
湯前町が求める未来の移住者像
湯前町が特に移住に期待を寄せているのは、子育て世代、まんがや芸術に携わるアーティスト・クリエイター、そして地域活動に貢献できる方々です。
豊かな自然環境、温泉、田園風景、温かい地域コミュニティがあり、子どもたちがのびのび育つ子育て環境がそろっています。
また、「まんがのまちづくり」に力を入れているため、アートやクリエイティブな活動を支援する土壌があります。

画像引用:湯前まんが美術館
「湯前まんが美術館」は文化交流の拠点であり、芸術に携わる方々にとって、新たなインスピレーションや活動の場となるでしょう。
湯前町で受けられる移住支援金
湯前町には「湯前町移住支援金」があります。これは、東京圏からの移住者がスムーズに新生活を始められるよう、経済的な負担を軽減する制度です。
支援金の対象と金額
「湯前町移住支援金」は、東京23区に5年以上在住または通勤していた方が、湯前町に移住し、就業または起業するケースなどが主な対象です。
支援額は、世帯で100万円、単身で60万円。
さらに、18歳未満の子どもがいる世帯には、子ども一人につき100万円が加算されます。
この手厚い支援は、子育て世帯が安心して移住できる大きな後押しです。
ライフステージに合わせた補助金

画像引用:熊本県湯前町子育て支援
湯前町では、妊娠から出産、そして子どもの成長に合わせて、きめ細かな経済的支援を用意しています。
- 出生祝い金:お子様一人につき15万円を支給し、子育てのスタートを応援します。
- 妊婦のための支援給付:出産準備・育児用品の費用として、一人につき5万円を支給します。
- 保育料等無償化:保育料と副食費を全額助成し、子育て世帯の経済的負担を軽減します。
教育費の負担を軽減する独自の取り組み
さらに、教育費の補助にも力を入れています。
- 小中学生英語検定料補助:英語検定料を全額補助
- 高等学校等通学費補助:高校生の公共交通機関の通学定期代の1/3、または自転車購入費が上限15,000円まで補助
- 小中学生修学旅行費補助:小学生には1万円、中学生には2万円を補助
- 小中学生入学祝金:一律1万円を支給。
- 中学生進級祝品:タブレット用ヘッドセットマイクを支給
- 小中学校給食費補助金:給食費を全額補助
湯前町ではこれらの手厚い支援により、子育て世代が経済的な心配なく、教育に力を注げる環境を提供しています。
小中一貫教育を推進しており、合同の学校行事、乗り入れ授業といった教育体制の充実と合わせ、子どもたちがのびのびと学び、成長できる地域です。
シニア世代にも安心の生活を
湯前町は、シニア世代の方々にも安心して豊かなセカンドライフを送っていただけるような支援を提供しています。
日常生活を支える移動支援
年齢を重ねるにつれて、移動手段の確保は重要です。
湯前町では、シニア世代の方々が地域の中で活発に過ごせるよう、移動に関する支援を行っています。
- シニアカー等購入費補助:電動車いすなどのシニアカーの購入費の一部(購入費の1/3額上限あり)が補助され、外出がより手軽になります。
- 高齢者等移動支援助成金:タクシー助成券などが補助され、安心して移動できるようサポートします。

画像引用:湯前町│シニアカー・電動アシスト自転車の購入費の一部を補助します│チラシ
これらの支援は、シニア世代が、自立した生活を送り、地域とのつながりを維持できるよう後押しするものです。
その他の経済的恩恵とサービス
また、直接的な金銭補助だけでなく、日々の生活で利用できるサービスや経済的なメリットもあります。
- 図書館の無料利用:誰でも無料で利用でき、駅前の「まんが図書館」も気軽に利用できます。
- 公共施設の割引:特定の公共施設で割引が適用される場合があります。
- ごみのリサイクルステーションの利用:効率的なごみ処理を促すため、リサイクルステーションを整備しています。
これらのサービスは、日々の生活コストを抑え、地域活動への参加や趣味の時間を充実させる一助となります。
湯前町は、世代を問わず、誰もが暮らしやすい環境を提供することを目指しています。
移住後の生活費用と利便性
移住後の生活にかかる費用や日々の暮らしの利便性は、移住を考えるうえで重要な要素です。
湯前町での暮らしは、都市部と比較して生活コストを抑えつつ、必要なものが手の届く範囲にあるという利点があります。
日常生活に不自由のない利便性
湯前町での生活は、利便性の面でも優れています。町の中心となるくま川鉄道・湯前駅を中心に、車で5分圏内には日常生活に必要な施設が揃っています。
銀行、郵便局、スーパー、飲食店、役場、コンビニエンスストアなどが集まっており、買い物や手続きに困ることはありません。
このコンパクトなまちづくりは、車があればどこへでもアクセスしやすく、日々の移動にかかる時間や費用を抑えることにも繋がります。
山あいの地域でありながら、天然温泉施設「ゆのまえ温泉・湯楽里」があり、一年を通して潮湯(しおゆ)を楽しめるのも魅力です。
地域コミュニティとのつながり
地域住民との交流も盛んで、町民体育祭や球技大会、地域のサークル活動など、様々なコミュニティ活動に参加する機会が豊富です。
これらの活動を通じて、移住者もスムーズに地域に溶け込むことができます。
よくある質問
Q.移住に関する相談窓口はありますか?
はい、湯前町への移住にご興味をお持ちの方には、「ゆのまえかじり」という観光・移住定住情報サイトが便利です。
移住支援制度や町の魅力、イベント情報などが掲載されており、移住を検討する上で非常に役立ちます。湯前町では、今後もさらに移住定住情報の一元化を進めていく予定です。
Q. 移住後の住まい探しについて教えてください。
湯前町には空き家バンク制度など、移住者の住まい探しをサポートする仕組みがあります。
町役場の担当部署や移住支援窓口に相談することで、最新の空き家情報や、賃貸物件、土地情報などを提供してもらえます。
地域によっては、改修費用の一部を補助する制度がある場合もございますので、合わせて確認することをおすすめします。
Q. 移住後の仕事探しはどのようにすればよいですか?
湯前町には農林業をはじめ、観光業、医療・介護分野など、多様な仕事があります。
ハローワークの求人情報だけでなく、町のウェブサイトや地域に特化した求人情報サイトも活用することで、希望に合う仕事を見つけやすくなります。
MANGAや芸術に携わるアーティストやクリエイターの移住も歓迎しており、そうした分野での起業や活動支援についても相談が可能です。
Q. 湯前町に移住することの最大の魅力は何ですか?
一番の魅力は、やはり自然環境が豊かで、風景が良く、空気がおいしいところです。
子育て環境としても充実しており、保育園2か所、小中学校各1校、近隣の高校(4校)までは鉄道で通学でき、子ども達をのびのびと育てることができます。
シニア世代の方々でも、リタイア後の終の棲家や二地域居住先として選んでいただいており、空き家をリノベーションしてシニアライフを満喫されている方もいらっしゃいます。

画像引用:湯前町公式サイト
まとめ:湯前町が提供する、新しい豊かさと安心感
湯前町は、豊かな自然と温かい人情に恵まれた町です。
移住支援金をはじめ、子育て世帯からシニア世代まで、多様なライフステージに対応する手厚い経済的サポートが充実しています。
都市部と比べて生活コストを抑えながら、まんがと温泉といったユニークな魅力も享受できるでしょう。
地域に根差した暮らしの中で安心とゆとりを感じたい方、湯前町への移住を検討してみてください。
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