【鹿児島県 瀬戸内町】移住でかなえる理想の暮らし!気になる「お金」の支援とメリットを徹底解説

鹿児島県の奄美大島南部に位置する瀬戸内町。
近年、その豊かな自然環境や独自の文化に惹かれ、移住を検討する方が増えています。
この記事では、瀬戸内町への移住を考えるうえで欠かせない「お金」に焦点を当て、様々な支援制度をわかりやすく解説します。
お話を聞いた方
野﨑久美さん 瀬戸内町役場総務企画課 企画係 地域おこし協力隊
Content目次
瀬戸内町が移住者に選ばれる理由
瀬戸内町への移住者が口を揃えて語る最大の魅力は、何といってもその豊かな自然環境です。なかでも、暮らしのすぐそばに広がる美しい海は、日々の生活に彩りと癒やしをもたらしてくれます。
町の中心である古仁屋市街地からフェリーで約20分、映画『男はつらいよ』のロケ地にもなった加計呂麻島は、今なお手つかずの自然が残る秘境として人気です。
- 油井岳展望台: 大島海峡を一望できる絶景スポット。奄美十景にも選ばれています。
- ホノホシ海岸: 波が打ち寄せるたびに丸い玉石が「コロコロ」と音を立てる、世界的にも珍しい海岸です。
- 西古見三連立神: 町の最西端に鎮座する三つの小島。夕陽の名所としても知られています。
こうした美しい自然景観に加え、集落ごとに受け継がれる伝統的な祭りや文化が、暮らしをより一層豊かなものにしてくれます。

画像引用:ホノホシ海岸 | 観光スポット | 【公式】鹿児島県観光サイト かごしまの旅
人とつながる、コンパクトな町の暮らし
コンパクトな町ならではの、人と人との温かなつながりも、瀬戸内町の大きな魅力のひとつです。
瀬戸内町の中心地である古仁屋市街地には、スーパーやドラッグストア、病院、金融機関など、生活に必要な施設が一通りそろっています。
また、車で約40分走れば、奄美大島の中心市街地・名瀬エリアへもアクセス可能で、日常生活に不便を感じることはほとんどありません。
この町のコンパクトな規模感は、住民同士の程よい距離感と、温かいコミュニティを育んでおり、清掃活動や豊年祭(秋のお祭り)などを通じて、自然と地域社会に溶け込める環境が整っているのも特徴です。
瀬戸内町では、「人とのつながり」こそが、そのすべてを後押ししてくれる大きな力になるでしょう。
はじめての瀬戸内町移住を応援する制度
瀬戸内町では、移住を希望する方々が安心して新しい生活をスタートできるよう、様々な支援制度を設けています。
移住の各ステップで経済的な負担を軽減し、スムーズな定住を後押しする手厚いサポートが特徴です。
まずは暮らしを体験「プレ移住」から

画像提供:鹿児島県瀬戸内町
「いきなり移住するのはちょっと不安…」という方のために、瀬戸内町では実際の暮らしをお試しできる「プレ移住制度」をご用意しています。
実際に滞在してみることで、町の雰囲気や生活のしやすさ、気候などを肌で感じられる貴重な機会となるはずです。
まずは気軽に、瀬戸内町での"暮らしのリアル"を体験してみませんか?
- 移住体験住宅: 町が所有する住宅に一定期間滞在し、瀬戸内町の暮らしを体験できます。
- 離島留学体験:「にほんの里・加計呂麻留学」や「海の子留学」制度に興味がある方向けに、実際の授業を体験する機会も設けられています。
これらの制度を活用し、移住後の生活を具体的にイメージすることから始めてみてはいかがでしょうか。
住まいと仕事を見つけるためのサポート
移住において最も重要な「住まい」と「仕事」探しについても、町がサポートしています。
- 空き家バンク制度:町内の空き家情報を集約し、利活用を希望する移住者へ情報提供を行っています。地域の不動産事情に詳しくない移住者にとって、心強い制度です。
- 就業サポート: ハローワークと連携し、町内での就職を支援しています。特に、地域産業の担い手となる農業や水産業の他、医療や介護福祉業界に興味がある方におすすめです。

子育て世代に手厚い支援が充実
瀬戸内町は、特に子育て世代の移住を歓迎しており、経済的な支援制度が充実しています。子どもたちがのびのびと育つ環境と、それを支える手厚いサポートが、若い世代にとって大きな魅力となっています。

画像引用:瀬戸内町/古仁屋高校地域みらい留学
出産から高校入学まで続くお祝い金制度
子どもの成長の節目には、町からお祝い金が支給されます。家計にとって嬉しい支援となるでしょう。
- 出産祝い金:母子ともに町内に住所がある方を対象に、5万円分の瀬戸内町商工会商品券が支給されます。
- 入学祝金:町立の小中学校、および県立古仁屋高等学校への入学者に対し、一律5万円分の瀬戸内町商工会商品券が支給されます。
医療費や教育費の負担を大幅に軽減
日々の医療費や、離島ならではの教育に関する費用負担を軽減する制度も整っています。
- 子ども医療費助成: 18歳に達する年度末まで、保険診療の自己負担額が全額助成されます(窓口負担無料)。
- にほんの里・加計呂麻留学:加計呂麻島、請島、及び本島側の特定の小中学校へ通うために町外から転入する世帯に対し、以下の助成金を支給します。
- 児童生徒1人あたり月額3万円(中学卒業まで)
- 家賃の2分の1(上限11,000円)を1年間助成
- 「海の子留学」は、瀬戸内町教育委員会が運営する「与路小・中学校留学里親制度」を利用した里親方式(ホームステイ)の留学制度で一定金額の助成あり。
- 古仁屋高校地域みらい留学も様々な助成がありますので、詳細は瀬戸内町/古仁屋高校生への支援をご覧ください
このほか、協賛店で割引などのサービスが受けられる「子育て支援パスポート」事業もあり、地域全体で子育てを応援する風土が根付いています。
移住後の暮らしを支える独自の割引制度
瀬戸内町での暮らしが始まってからも、経済的な負担を軽くするためのユニークな制度が用意されています。
特に、島々を移動する際の交通費をサポートする制度は、離島での生活に欠かせないものです。
80歳以上はバス・船が無料に
瀬戸内町在住の満80歳以上の方は、町内を走るバスや、奄美大島と加計呂麻島を結ぶ「フェリーかけろま」、町内航路「せとなみ」に無料で乗車・乗船できます。
高齢者の方々が安心して外出できる、心強い制度です。

画像引用:瀬戸内町/せとうち海の駅(公式サイト)
離島間の移動がお得になる運賃割引
奄美群島内や沖縄との移動が多い住民にとって、交通費は大きな負担です。
瀬戸内町では、国の制度と町独自の制度を組み合わせることで、この負担を軽減しています。
- 鹿児島県離島航空割引制度: 奄美群島と鹿児島、または沖縄(那覇)を結ぶ航空・航路運賃が割引になるカードが発行されます。介護での帰省や、島外の学校に通う学生も対象です。
- 瀬戸内町離島住民運賃割引制度: 加計呂麻島に住民登録がある方や、その子どもで島外の学校に通う学生などを対象に、フェリー運賃などが割引されます。
これらの制度は、島での暮らしの利便性を高め、経済的な安心感につながっています。
よくある質問
Q. どのような方に瀬戸内町への移住をおすすめしたいですか?
特に歓迎しているのは、子育て世代や活力ある若者、そして農業や水産業といった地域産業をはじめ、医療や介護福祉業界に関心のある方々です。
子どもたちの元気な声が集落に活気をもたらし、若い力がこの島の未来を切り開いていくことを、私たちは心から期待しています。
また、地域の基幹産業を受け継ぎ、共に歩んでくださる方の存在は、瀬戸内町にとって大きな希望となるでしょう。
Q. 移住に関する相談はどこでできますか?
瀬戸内町役場の企画係に、移住専門の相談窓口があります。地域おこし協力隊の隊員が、オンラインでの移住相談にも無料で対応しています。
- 窓口: 瀬戸内町役場 総務企画課 企画係(空き家・移住担当)
- オンライン相談:平日9時~16時まで対応(要予約)
- Webサイト:以下ページでも情報発信をしています。
- 瀬戸内町 移住 移住体験 奄美大島 離島暮らし 離島留学
- 地域おこし協力隊のSNS
- Instagram:@setouchiyurau
- Facebook:せとうち ゆらう

画像引用:瀬戸内町 (@setouchitown) • 公式Instagram
まとめ:瀬戸内町で、あなたらしい豊かな人生を
瀬戸内町は、海や山に囲まれた自然豊かな環境と、地域の人との距離が近い温かな暮らしが魅力です。
子育てや教育、交通費の補助など、生活を支える制度が整っており、安心して新しい生活を始められます。移住に関するオンライン相談も可能ですので、まずは気になることから気軽にご相談ください。
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