【山梨県 山梨市】最大100万円の移住支援と充実の子育てサポート

山梨県山梨市は日本有数の果物王国です。首都圏から特急電車で約90分というアクセスの良さと、豊かな自然環境から、移住先として注目を集めています。
この記事では、山梨市への移住を考える方へ向けて、移住支援金や子育て世帯への手厚いサポート内容を詳しくご紹介します。
お話を聞いた方
岩村 佳奈さん 山梨市役所 企画推進課 人口減少対策室
Content目次
果物王国・山梨市が織りなす、四季折々の豊かな暮らし
桃やぶどうをはじめとする日本有数の果実が育まれる恵み豊かな大地と、盆地ならではの美しい景色。自然と人の温かさがつながり、ほどよい田舎暮らしを実現できる理想の環境です。
子育てや新たな農業へのチャレンジも手厚く応援するまちです。
標高差2300mの自然が育む多彩な四季の風景

画像引用:山梨市観光協会公式サイト
山梨市は甲府盆地の東部に位置し、市域の大半を森林が占める自然豊かなまちです。山梨、牧丘、三富の3つの地域で構成されており、それぞれに特色があります。
山梨地域は、生活利便性と自然のバランスがとれたほどよい暮らしを叶えられるエリアです。より自然豊かで静かな生活を望む方には、森林や清流に囲まれた牧丘・三富地域がおすすめです。
こうした豊かな自然環境のもと、春になると桃の花が畑をピンク一色に染め上げ、美しい景観が広がります。夏から秋にかけては、実り豊かな果実を求めて多くの人々が訪れます。
また、「西沢渓谷」や「笛吹川フルーツ公園」から望む風景は、日常の中で心を癒す場所として親しまれています。
自然の中で子育てしたい世帯や、農業に挑戦したい方を歓迎
山梨市では、この豊かな自然環境の中で、子どもをのびのびと育てたいと願う子育て世代の方々を歓迎しています。
また、日本有数の果物の産地という特性を活かし、新たに果樹栽培に取り組みたいという情熱のある方も応援しています。
各種支援制度や相談体制について、ぜひお問合せください。
首都圏からの移住を強力にサポート【山梨市移住支援金】
新しい生活への一歩を踏み出す方々を応援するため、山梨市では東京圏からの移住者を対象とした手厚い支援金制度を用意しています。
世帯なら100万円、お子様一人につき100万円を加算
山梨市移住支援金制度は、東京23区に在住または通勤していた方が、山梨市へ移住し、市内で就業または起業などをした場合に支援金が支給されるものです。特に子育て世帯への加算が手厚いのが大きな特徴です。
- 支給額
- 単身での移住の場合:60万円
- 2人以上の世帯での移住の場合:100万円
- 子育て世帯への加算
- 18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合、18歳未満の世帯員1人につき100万円を加算
支援を受けるための主な要件
支援金の対象となるには、移住に関する要件のほか、就業や起業に関する要件を満たす必要があります。
- 移住に関する主な要件
- 移住直前の10年間のうち、通算5年以上、東京23区内に在住または東京圏から23区内へ通勤していた方。
- 申請後5年以上、山梨市に継続して居住する意思があること。
※このほかにも詳細な要件がありますので、詳しくは市の公式Webサイトでご確認ください。
子育て世帯に手厚い!充実の経済的支援制度

画像提供:山梨市
山梨市は、子育て世帯の経済的な不安を軽減し、安心して子育てができる環境づくりに特に力を入れています。移住支援金に加えて、暮らしの様々な場面で実感できる手厚いサポートが揃っています。
妊娠期から手厚い経済支援と伴走型相談支援
全国初となる「公設民営方式」での産婦人科を有し、産前産後のケアも充実している山梨市。妊娠期から出産、子育て期まで、切れ目ない支援を行うため、経済的支援と相談支援を一体的に実施しています。
手帳の交付から妊婦健診、訪問、新生児の訪問が充実しているだけでなく、両親学級をはじめとするヨガや救急救命、小児科医による教室なども豊富です。
- 妊活応援事業:県内トップの上限50万円
- 出産応援ギフト:国の妊婦支援給付金5万円に1万円の上乗せ給付
- 子育て応援ギフト:国の妊婦支援給付金5万円に、上乗せして第1子目5万円、第2子目10万円、第3子目以降20万円のお祝い金給付
- 0歳〜2歳児の保育料無料化:認可保育園・認定こども園などに預ける0歳から2歳児の保育料が、所得制限なく無料となります。(認可外保育施設の保育料の上限は42,000円/月)
- 子ども医療費助成制度:0歳から高校3年生まで、医療機関の窓口での保険診療自己負担分が無料です。

画像提供:山梨市
学校教育環境の充実で子どもたちの未来を支える山梨市
山梨市では、2023年から2025年にかけて市内全ての小中学校がリーディングDX指定校・協力校に選ばれ、子どもたちがデジタル技術を活用しながら効果的に学べる環境づくりに力を入れています。
山梨市は、保護者の教育にかかる費用負担の軽減と、質の高い学びの環境づくりを重視しています。
- 全国に先駆けて英語・算数だけでなく国語・社会・理科でもデジタル教科書を導入し、視覚的にわかりやすい学びを実現
- 1人1台のタブレットで4,200冊以上の電子図書が利用可能
- 小中学校の教材費(ワークやテスト代)を無償化し、家庭の経済負担を軽減
- 教室にはクーラーを完備し、快適な環境で学習できるように整備
- 中学校の制服は自由化し、保護者の経済的負担軽減と暑さ対策を推進
マイホームの夢も応援!最大60万円の住宅取得支援
「子育て世帯住宅取得支援事業」は、婚姻後5年以内の若い子育て世帯が理想の住環境を整えられるよう、住宅の取得を支援する制度です。
- 支援額
- 夫婦共に29歳以下の場合:60万円
- 上記以外(夫婦共に39歳以下など)の場合:30万円
- 対象経費:住宅の取得費用、リフォーム費用、引っ越し費用
※夫婦の年齢のほか、世帯所得500万円未満などの要件があります。
住まい探しから暮らしの安心までを支える制度
山梨市では、住まい探しから日々の健康まで、幅広い世代の暮らしを支える体制を整えています。
空き家バンクとリフォーム解体費用の補助制度
市内の空き家情報を紹介する「空き家バンク」の制度を設けており、移住者の住まい探しをサポートしています。
また、空き家バンクに登録された物件を購入された方を対象に、リフォームや解体費用の一部を補助する制度もあります。
- 山梨市空き家解体補助事業
- 空き家バンク登録物件の所有者または購入予定者が、市内の業者を利用して解体する場合、100万円以上の工事費に対し上限20万円を補助します。
- 山梨市住宅リフォーム補助事業
- 空き家バンク登録物件を購入した方が、市内の施工業者を利用して工事をする場合、工事費に対して10%(上限10万円)を補助します。
全世代が安心できる医療・福祉体制

画像提供:山梨市
山梨市には市立の医療機関も2つあり、市民の健康を支えています。
- 市立牧丘病院:県内唯一のオンライン診療が可能な診療車を有し、訪問診療など在宅医療に力を入れています。
- 市立産婦人科医院:全国初の公設民営による医院で、峡東地域(山梨県東部の地域)で唯一分娩が可能な医院です。和痛・無痛分娩に対応し、妊娠・出産はもちろん、女性のさまざまな健康課題にも幅広く対応しています。
このほか、高齢者向けには市営温泉の割引制度や、運転免許証を自主返納した方への市民バス乗車券の交付など、きめ細やかな支援を行っています。
果物と絶景、温泉が彩る山梨市の暮らし
山梨市の魅力は、手厚い支援制度だけではありません。日々の暮らしを豊かに彩る、雄大な自然や心癒される憩いの場が、このまちにはあふれています。
親子で一日中楽しめる、二つの大きな公園
市内には、それぞれ異なる魅力を持つ二つの大きな公園があり、市民の大切な憩いの場となっています。

画像引用:山梨市公式サイト
- 万力公園(万葉の森)
- 6月には「万葉うた祭り」が開催され、園内を流れる小川ではホタルが幻想的な光を放ちます。夏には水遊びができるエリアが子どもたちに大人気で、園内にはカピバラやシカなどの動物に会える無料の動物園も併設されており、親子で一日中楽しむことができます。
- 笛吹川フルーツ公園
- 新日本三大夜景に選ばれた夜景はもちろん、昼間には甲府盆地や大菩薩嶺の山並み、天気が良ければ富士山まで一望できる絶景が広がります。
- 夏限定の「アクアアスレチック」や、雨の日でも思い切り遊べるガラスドーム「わんぱくドーム」など、天候を問わず子どもが楽しめる施設が充実しています。
心も体も癒やされる、名物の日帰り温泉
甲府盆地を一望できる高台にある「ほったらかし温泉」は、開放的な露天風呂からの眺めがまさに絶景。日の出や夜景、満天の星空を楽しめる人気の名湯です。
また、市内には市民が格安で利用できる市営温泉が3か所あり、中学生までは無料で利用可能。市民の日々の疲れを癒す憩いの場として親しまれています。
公園で思い切り遊んだ後に、家族で温泉に立ち寄るという過ごし方もおすすめです。
よくある質問
Q.地域のコミュニティに馴染むための方法は?
山梨市には各地域に自治会があり、お祭りや体育祭などを通じて住民同士の交流が活発です。
移住者の方も自治会に参加することで、地域に溶け込みやすくなるでしょう。
また、公民館でのサークル活動や、市役所内の子育て支援センター「つどいの広場 たっち山梨」なども、新しいつながりを作るきっかけとなります。
Q.車がないと生活は難しいですか?
市民の移動手段は自家用車が中心で、車があるとより快適に生活できます。
市内にはスーパーやドラッグストアなどがそろい、日常の買い物に不便はありません。
JR中央本線の駅があり、首都圏へも特急で約90分とアクセスは良好ですが、日々の移動を考えると車の所有をおすすめします。
車を持たない方も安心して利用できるよう、市内585の乗降車場所を結ぶ予約制のデマンド型交通サービスを導入しています。買い物や習い事など、さまざまな用途に便利な公共交通です。
Q.移住に関する相談はどこでできますか?
山梨市では、Webサイトでの情報発信のほか、移住に関する相談窓口を設けています。
- 移住全般に関する相談
- 企画推進課 人口減少対策室:0553-22-1111(内線2426)
- 就農に関する相談
- 農林課 農地担当:0553-22-1111(内線2216)
- 空き家バンクに関する相談
- 地域資源開発課 地域資源活用担当:0553-22-1111(内線2375)
まとめ

画像提供:山梨市
果物大国の山梨県山梨市は、子育て世帯への経済的支援が特に手厚いのが魅力です。
移住支援金は子ども1人につき100万円が加算され、出産・子育てギフトや0歳から高校生までの保育・医療費無料化も。豊かな自然の中で、安心して新生活を始められます。
山梨市への移住に興味を持たれた方は、ぜひ一度山梨市移住定住公式サイトもご覧ください。
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